盤石の「東海大相模」が「鎌倉学園」に快勝して秋季大会を連覇

2020年9月27日日曜日

2020

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2020年9月28日
高校野球神奈川県秋季大会(決勝)
東海大相模 vs 鎌倉学園

県内無敗を続ける東海大相模が「8-2」で鎌倉学園に快勝。これで県内では5期連続優勝。昨秋に続く連覇と1強状態が継続している。

準決勝と決勝はTV中継があったことでチームの状態を確認できたが、現3年生チームのような圧倒的な攻撃力のチームではなく、総合力で「強い」というのが現時点での印象。そこに、エース石田と、二番手以降の盤石な投手陣が控えるので、完成度の部分で県内で負けないのは納得が行く。

決勝戦も6点差で圧勝。走力のあるランナーがいても「バント」で進塁を試み、ヒットエンドランを常に仕掛けてくるので得点圏にランナーがいなくても本塁生還するシーンが多い。大振りする選手は少なく、単打を積み重ねて徐々に点差を広げてゆく横綱の試合運びは経験の差を感じる。さらに、追加点が欲しいところで4番柴田疾のホームランが精神的なダメージを拡げる。

投手陣は、山梨の北杜ボーイズ出身の大森が先発。右投げのオーバースロー。小柄ながら下半身が安定。チームメイトの金城と同じようなタイプ。ストレートの力強さがあり、左打者の内角にズバズバ決めてくる。右打者には外角中心にコントロールし、追い込むと沈むボールで三振もとれる。落差の大きいカーブでカウントが取れるのでカウントを悪くすることも少ない。試合を作れる投手なので、エース石田と併用可能な貴重な右腕。冬を超えて体が大きくなると更に急速が増す可能性も感じる。

鎌倉学園は今大会で初めて失策でリズムを崩ずリズムの悪い展開に、3度あった満塁のチャンスで加点できなかったことで完敗したが、三者凡退しない粘り強い攻撃は健在。最終回、日本代表経験のある「翠田 広紀」が登板して無失点で切り抜けており、増島・平本と投手陣の層は厚い。

前橋育英、浦和学院、花咲徳栄、作新学院、習志野などの強豪校が敗退しているなか、新興勢力が関東大会へ出場してくる。鎌倉学園も「2勝」できるチャンスは十分あるので、残り1ヵ月の上積みに期待したい。




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