2020年9月27日
高校野球秋季神奈川大会
東海大相模(9-1)横浜
関東大会出場決定戦となった準決勝は、東海大相模が7回コールドで横浜に完勝。横浜の選抜出場可能性は絶望的に。前チームほどの破壊力は無い東海大相模だが、試合運びとエースの完成度に大きな差が出た結果となった。
ここまで全てコールド勝ちしてきた横浜はエース金井が先発。先頭バッターの初球に四球。その後も、四球と牽制暴投で1アウトも取らずに1年生左腕佐竹にスイッチ。佐竹は最少失点に抑えるものの、スクランブル救援のため制球は定まらず。その後も小刻みに加点され、3番手の2年生右腕山田も捉えられ、結果7回9失点。サードに入っていた中本牧シニアのエース「宮田」は登板せず、戦力としては隠したまま冬を超える。
金井は大会前に肘の違和感が発症していたことが判明し、故障の中で志願の登板だったが、相洋戦と同様に制球難に苦しみ、ストレートの威力も本来の出来には程遠い状態だった。
7四死球3エラーと、近年の横浜が敗戦するパターンは改善しておらず、夏季独自大会でも見られた要所でのイージーエラーは、メンタル面の課題を感じた。各投手はボール先行のため、東海大相模の各選手は殆ど手を出さず見極めている印象で、ストライクを取りに来た甘い球を強振され本塁打を打たれていた。
攻撃はエース石田のテンポの良い投球に翻弄され、まさに完敗。早いカウントから積極的に打つシーンも見られ、明らかに対策をしてきていたが、石田の経験値が上回った。ランナーを出してセットポジションになると、若干コントロールが乱れるため、小刻みに揺さぶれば崩せる可能性はあったものの終盤まで隙を見せなかった。
安達、宮田、岸本と左打者はヒットを放っており、特に今大会で最大の発見と言える静岡裾野シニア出身「岸本 一心」は雰囲気も十分で、近年の増田や度会のような期待感を持てる打者。逆に、右打者は石田の外角攻めに苦労した。
横浜は長い冬に突入して2021年の春季大会の覇権奪回を目指す。メンバーのポテンシャル的は今回のチームも化ける可能性は十分。金井の本格化、安定した右腕エースの確立、守備力の再整備など、村田新監督に期待したい。記事でも村田監督が語っていたが、練習や生活などを抜本的に変えないとメンタルの課題は改善できないのかもしれない。
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