2024年8月22日(木)桐生球場
横浜(4-3)遊学館
横浜(7-4)樹徳
恒例となった紋別遠征前日の群馬遠征。何れも甲子園出場経験があり近年も上位争いする強豪校との貴重な試合。
遊学館戦は、恐らくコンディション不良の奥村凌大を除き、現時点のベストメンバーで臨んだ印象。先発織田で奥村が抑えるという夏から試している継投。織田は1安打でほぼ完ぺきだが不用意にストライクを取りに行ったボールはしっかりヒットを打たれた。遊学館レベルだと140後半の速球でもしっかり合わせてくる。先頭にストレートの四球を出すシーンもあり。犠打も容易に決められるので、杉山のような総合力は未だ無い。二番手の若杉は味方と自身のエラーでピンチを背負い犠飛で失点。変化球は素晴らしいだけにコントロールの改善に期待したい。地区大会で登板の無かった奥村頼人がロングリリーフに入る。ピンチをしのいだ次の回は三者連続三振。140キロ計測でキレもあり、3つ目の三振は緩急で完璧な組み立て。その後2失点するも不運なヒットが続いたので投球に問題はなし。最終回の先頭四球は奥村には時々ある傾向で、結果抑えたが公式戦では命取りになる。
打線は中盤までは遊学館の投手が良く、ほぼ完ぺきに抑えこまれる。DH出場の古畑が力で持ってゆくセンター前を放ち、劣勢でも流れを変えるタイプに感じられる。地区予選から好調の野中がチャンスメークして為永と小野の中軸が犠飛でしっかり返して逆転。再逆転された後も、阿部葉太と野中の連打、為永の犠打、小野の2点タイムリーと、鮮やかに再々逆転。大量得点はしないものの、直ぐ取り返す強い勝ち方。期待のロマン砲山本は不発で途中交代。
守備は課題が多く、ポロポロと落ち着かず、内野陣は悪送球が何度か。阿部葉太のサード、為永がファーストやセカンド、奥村凌大は不在など不確定要素は多いが、阿部はセンター、為永はサードの方がフィットしている感はある。キャッチャーのレギュラー争いは超熾烈で野中が打撃で殻を破って一歩リードだが、三島や駒橋も悪くなく貴重な右の大型野手なので悩ましいところ。野中はレフトも十分こなせるマルチプレイヤーで何と言っても味方を鼓舞するので貴重な存在。なお、外野守備は鉄壁。今村は少し体が大きくなり、ポジショニングが良く一歩目が早いので安心できる。印象より勝気な性格ぽい。
樹徳戦は新戦力筆頭の片山が先発。連続タイムリーで3失点するも、最速141キロのストレートと狙って三振が取れるスライダーが抜群。牽制も上手く、まさに杉山二世と言った感じ。実績を積むと現時点では奥村、織田の次に小野と片山が並ぶのではないか、というレベルの期待感はある。その後は小刻みな継投。山脇は昨秋の良かったころに戻りつつあり、直球の威力も増した印象。生命線のコントロールが復活気味。1年生右腕の高浦は右の本格派。直球の威力は文句なし。精度の高い変化球があればガンガン三振が取れそうな雰囲気。前田は番手が落ちている印象だが、この日はコントロールが冴えてほぼ完ぺきに抑える。神奈川でもベスト8クラス位までは問題なく抑え込めそうだが、山脇と系統は同じなのでどう差別化するか。最後に登場した中本牧出身の吉野は135キロの直球と鋭く落ちる変化球(球種不明)で三振が取れる。マウンドでの雰囲気が良く、こちらは高浦と似たタイプ。池田は登板していないが、秋季大会の右腕は誰を残すか贅沢な悩み。
攻撃は樹徳のピッチャーが技巧派で中々打ち崩せず序盤のチャンスでも若干不調の阿部が凡退。その後も池田がチャンスで凡退。4回裏に2点を返した際は、駒橋のヒット、酒井の犠打、阿部と野中の連続長打と見事な得点。5回裏には山本のセンター前、池田のセーフティ、今村が犠打、駒橋は敬遠気味の四球で、代打の江坂がライナーでレフトに飛び込む満塁本塁打で逆転。江坂は総合力が高いが、パンチ力も十分にある。結果7-4で逃げ切る。
試行錯誤の状態で2試合とも勝ち切ったのは大きい。阿部と為永の復調、奥村凌大の復帰によりメンバーは固まると思われる。いつも以上に1位通過が重要な秋季大会、福田をあててくるであろう相模戦に三度「織田・奥村」の系統で挑むのが現時点での想定。秋季や関東は、池田の打力アップがカギを握るような気がする。(というより願望)
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