10月6日(土)バッティングパレス相石スタジアムひらつか (天候:晴れ)ングパレス相石スタジアムひらつか
関東大会出場決定戦となる秋季神奈川大会準決勝の第2試合。緊迫した投手戦は、9回裏に横浜・小泉(2年)の逆転サヨナラツーランが飛び出し、「1-2」の僅差で横浜が勝利し、10月20日(土)より山梨県で行われる関東大会へ出場することになった。
制球力の高い田口投手に苦しむ横浜
慶應義塾の先発・田口は安定感抜群。三振は少ないものの、逆に四球も少なく、横浜打線は併殺やバントミスなどの拙攻が続き7回までセカンドすら踏めない状況。7回表、横浜の先発・及川の悪送球に続く暴投にてピンチを広げると、打ち取ったあたりが三遊間を抜けてゆく適時打となり慶應義塾が先制。8回裏、先頭の4番内海のフェンス直撃2塁打の後、5番富田のライト前ヒットにて本塁を狙った内海が捕殺されるなど、走塁ミスが続く横浜は万事休す。
打撃に苦しむ小泉が一閃
9回裏、代打の吉原がしぶとくレフト前ヒットで繋ぎ、1死1塁で1番小泉。ほぼ真ん中のストレートを強振し、レフトスタンドへ飛び込む起死回生の逆転サヨナラツーランとなり、横浜の勝利となった。
及川の粘投もエラーがらみの失点は課題
結果、勝利した横浜だが、試合後の平田監督のコメント通り、攻撃の反省点や課題は多い。勝因は及川の粘投であり、制球は乱れるものの要所を三振で切り抜ける強気の投球で、終わってみれば9回を1失点12奪三振で完投。ヒットは記録的に9本打たれているものの、ポテンヒットなども多く、クリーンヒットは4,5本で、集中打を浴びることはなかった。直球に頼らず、対策をしていても打てないスライダーを中心にリスクを負わない投球をしているため、大崩れすることはイメージできない。但し、暴投と明らかなワンバウンド投球は必ずあるので、ランナーのいる時のコントロールは改善したいところ。
発展途上の1年生レギュラー陣
課題の攻撃陣だが、殊勲打の小泉はこの大会でも苦労しているものの、この試合では凡退している打席の内容が悪くなく、追い込まれても見逃しや空振りではなく、しっかりとファールでカットしていたので調子は上向きと感じる。最終打席での雰囲気もあり、柔らかいフォームで大きく構えるので、強打の1番として覚醒を期待したい。
一方、主軸は内海を除いて状態が良いとは言えない。度会に関しては、内外野への平凡なフライアウトが今回も多く、上位校との対戦になってからの打率は低調。振りが大きくなっており3番という打順を意識している可能性もあるので、打順の入れ替えでリフレッシュさせたほうがよいかもしれない。いずれにせよ、今後2年間で彼の存在は鍵になるため、ここでの苦労を活かしてほしい。
らしくない”攻撃ミス”は関東では命取りに
目立つのは打撃以外の攻撃のエラー。送りバントミスと、2回あった盗塁失敗は投球前に走塁開始することで牽制死となるプレーで、投球前に一息いれる相手投手の癖やモーションを盗んでいるともいえるが、同じミスを2回犯すのは横浜らしいとは言えない。8回裏のチャンスでの内海の本塁突入も、無死で負けている状況では三塁コーチャーは制止するのはもちろん、走塁者も自重する落ち着きが欲しい。
2週間後に始まる関東大会。連戦になるため、及川が投げない試合での投手起用と、打撃陣のミスの少ないそつない攻撃が鍵を握る。
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