修正能力を感じる横浜が「神奈川1位」で関東へ

2018年10月8日月曜日

2018

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2018年度 秋季高校野球神奈川大会決勝 横浜(11-2)桐蔭学園 
10月7日(日)バッティングパレス相石スタジアムひらつか (天候:晴れ)


秋季神奈川大会は横浜が桐蔭学園を「11-2」で下して優勝。準決勝では攻撃陣に不安を残した横浜打線。この日は先発全員15安打で終始圧倒。投手陣は、先発の左腕松本が初回に捕まったものの、右腕木下と黒須がその後を零封した。




コンパクトで確実性のある攻撃へ
準決勝では後半まで連打や長打が出ない拙攻により、劇的な逆転サヨナラ勝利となった横浜打線。1日で変えられるのは攻撃面の些細な修正にすぎないが、この日は平凡なフライアウトの数は激減し、走塁ミスはなくなり、犠打やスクイズも成功させた確実に加点する意識を感じた。小泉の本塁打も、大振りで狙ったというよりも、コンパクトにミートした打球がライトスタンドへ飛び込み、逆に内海の本塁打に関しては、中押しが欲しい場面で長打を狙いすました感があり、序盤で強さを見せつけていた。


度会も適時打で貢献
心配していた渡会も、らしいヒットを連発してしっかり打点を挙げた。外の1年生レギュラー陣も効果的な安打を放っており、課題の理解力と修正能力は高い。感覚的には、11点を取っているものの、まだ得点できるチャンスはあったので伸びしろすら感じる。




計算できる木下と安定感抜群の黒須
先発の松本は、相手の失策でリズムを崩された後にタイムリーを献上して早々に降板したが、投球フォームは柔らかく速球の威力は十分。もう少しピンチを経験させたいところだったが勝ちに徹する平田監督の采配には納得。ただし、松本も今後の経験で確実に戦力になる。そして、後を受けた木下は、珍しく制球を乱すシーンはあるものの、ストレートの角度とキレが抜群で中盤までのイニングで「7奪三振」と、本格派右腕の片鱗を見せた。長いイニングで初めて見たが1年生とは思えない体格と落ち着きで、現時点では先発の二番手。そして、中盤から救援し、久しぶりに公式戦に登場した黒須はピンチを難なく凌ぐ圧巻の安定力。マウンドの端から角度をつけて投げ込んでくる制球力のあるボールはことごとく芯を外していた。コントロールの良さは健在で甲子園の経験は生きている。


発展途上だが「総合力」のチーム
2週間後の関東大会は連戦のため、決勝戦での継投や打撃陣の課題修正は大きい。2勝が最低条件となると、及川が先発しない対戦での戦い方を確立してゆきたい。決勝戦でも度会が2失策で、いずれもピンチを迎える展開を作っているが、このチームは相手投手が一線級の場合は大量得点が現時点で期待できないだけに、ミスのない総合力で接戦を制する戦いで関東大会も上位で選抜当確を目指して欲しい。


《参考記事》
横浜・小泉の逆転サヨナラツーランで関東大会出場決定(秋季大会 vs 慶應義塾)
https://yokohama-baseball.blogspot.com/2018/10/vs.html

横浜・及川2失点13K完投で東海大相模に勝利。課題も浮き彫りに。
https://yokohama-baseball.blogspot.com/2018/09/213k.html

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