9月23日(日)保土ヶ谷球場 (天候:晴れ)
東海大相模との準々決勝に勝利した横浜は、2週間後に強打のチームに仕上がった慶應義塾と対戦。強豪校を打力で圧倒してきたチームだが、及川相手でも中軸の右打者が勢いに乗ると大量失点の危険もある。相模戦のように丁寧に低めに集めれば大崩れすることはない投手に仕上がっているので、この2週間でしっかり調整してもらいたい。
攻撃陣に関しては、全国レベルが相手になると、なかなか単打を積み重ねることも難しいことが改めてわかった。それでも、本塁打ではなくチャンスでタイムリーで加点する集中力と、中軸がしっかり打点を挙げている点は、攻撃面でも大きな波が生まれにくいので良い特徴と言える。その中で、危惧していた度会は1安打を放ったものの打点は無く、苦戦している雰囲気を感じた。
(試合前トスバッティングで調整する度会)
度会の成績は「4打数・1安打」。
打席別の成績は以下の通り。
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第一打席:遊ゴ (一死二塁)
第二打席:ニゴ (一死)
第三打席:中飛 (一死二塁)
第四打席:中安 (一死)
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第一打席は結果として「転がした」ことで、敵失を誘う形となったが、当たりが強いわけでもなく、第二打席同様に「早打ち」で淡白な打撃。積極性は良いとして、特に第二打席は前の回の攻撃が三者凡退だっただけに、投手に多く球を投げさせたり凡退するとしても内容が欲しいシーンだった。チャンスで回ってきた第三打席は平凡な中飛となったが、四番の内海が貫録のタイムリーで加点。ここは経験の差が出た。最終打席は意地のセンター前ヒットを放ったが、プレッシャーのかかるシーンでの経験をさらに積みたいところ。
(7回裏にセンター前ヒットを放つ度会隆輝)
チーム全体としては、下位打線は無安打で三振数も多い。及川はピッチングに集中するため明らかに流して打席に入っていたが、前後の大手と山口が打線として機能するまでは、強豪校相手の試合では常に接戦に持ち込まれる可能性がある。また、無安打に終わった小泉は貴重な四球を選んで、いずれも得点に結びついているため1番として貢献しているものの、ここまでの試合と同様に、追い込まれた後の「見逃し三振」が目立つ。いずれも試合を重ねるにつれて改善されることを考えると、打線はまだまだ伸びしろがある。
その他の攻撃面では、2番庄子がしっかりと2本の犠打を決め、それが得点に結びついており、安心できる技巧派。盗塁失敗が複数回あったものの、ダブルスチールでの得点を初回に決めるあたりは、横浜らしい質の高さを感じた。8裏の無死一塁、続くバッターの富田がセカンドフライで、直後に盗塁失敗で一転二死になった攻撃は課題。ピンチを切り抜けた後だっただけに、確実に進塁させてダメ押しが欲しかったところだ。
課題がありながらも結果を残すのが重要な秋季大会。1年生中心の新チームは平田監督のインタビューの通り「慢心せず」に次の試合でも色々学んでもらいたい。
《参考記事》
横浜・及川2失点13K完投で東海大相模に勝利。課題も浮き彫りに。
https://yokohama-baseball.blogspot.com/2018/09/213k.html
横浜vs東海大相模 ダイジェスト (2018秋季大会 準々決勝)
https://www.youtube.com/watch?v=GeLdwU7fTxs
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