【2022秋季関東】横浜（2-5）健大高崎

2022年10月25日（火）曇り＠市営大宮

2022年秋季関東大会準々決勝

横浜（2-5）健大高崎

終盤まで2-2の締まった投手戦も、8回に走者一掃のタイムリーで突き放した健大高崎の勝利。試合を作れるエースを中心とした総合力のチーム同士。長打力の差が出た結果に。

横浜のエース杉山は初回に不運な判定もあり無死1,3塁のピンチも犠飛の1点に抑える。その後もヒットは打たれるが抑え込む杉山らしい投球で凌いでゆく。健大高崎の1番半田はタイミングが合っており初回もフェンス直撃、5回にレフトへ本塁打、凡退となったが3回も捉えたあたりで打線のキーマンとなっていた。

横浜は再三のチャンスに「1本」が出ない課題が解消されておらず、5回に井上がライト前に運び同点とするも、その後はバントミスと単調なフライアウトで勢いが止まる。無死1,2塁で4番椎木に犠打をさせるも失敗したシーンを打たせていたら流れは維持できた可能性もあり悔やまれるところ。

6回に打球処理をした杉山が足を気にする素振りを見せる。その後、微妙に投球バランスが乱れている印象があり、8回に4本のヒットを集中されて3点を勝ち越される。その後は抑えるも、アクシデントがあった際に救援できない投手事情は苦しい。

8回と9回も攻撃に見せ場はなく、そのまま「2-5」の完敗。選抜は東京の2校目との比較対象となり、モヤモヤしながらの冬を迎えることに。

打力の課題は前チームから続いており、数か月で解消されるものでもない。冬場の打撃強化に期待したいが、走塁や機動力などの総合的な攻撃面でも健大高崎や他の高校との差を感じる関東大会ではあった。

投手力は「杉山次第」には限界があり、神奈川大会と関東大会で他の投手の実戦経験が積めなかった。慶應の小宅は相模を抑え、昌平戦でも完投。相模には複数の快速投手が控えている。前評判の高い投手達の成長度合いが非常に気になるところ。

長い冬が始まります。