横浜高校:秋季大会3回戦を6回コールドで快勝

2018年9月15日土曜日

2018

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2018年度 秋季高校野球神奈川大会3回戦 横浜(12-2)鶴嶺 
9月15日(土)バッティングパレス相石スタジアムひらつか (天候:小雨)

小雨の影響で開始時間が約3時間遅れた平塚球場にて鶴嶺高校と対戦した横浜高校は、1年生左腕の松本隆之介が先発し、序盤は味方の失策も絡み2点を先制されるも、その後は立ち直り、最後は木下投手(1年)が締めて、6回コールド「12-2」にて勝利した。




松本は試合前の投球練習から、ボールが高めに逸れるシーンが多く、コントロールの心配を感じたが、試合開始後も終始安定性には欠けた。ストレートの威力は問題ないものの、明らかなボールが多いことと、暴投によりピンチを広げるシーンが複数回あった点は経験不足を感じる。鶴嶺のバッターも、しっかりとボールを見極めて四球を選び、カウントを取りに来る甘い球を逆方向へミートしていたので、圧倒したという印象はなかった。長いイニングを公式戦で投げたのは始めてということもあり、色々と課題も浮き彫りになったはず。とはいえ、球威と柔らかくダイナミックな投球フォームは確実に大物感が漂うため、3年生まで成長が楽しめる投手だと改めて感じた。今日もクローザーとして登場した木下幹也(1年)は、スピード十分でコントロールも安定しており完成度の点では松本を上回っている。もう少し長いイニングでの対応力を見たい。




打線は、初回は淡白な攻撃に終わり、度会(1年)の三振という珍しいシーンも。2回からは小刻みに単打を重ねて加点を続け、終わってみれば15安打12得点。目立つのは、センター返しを中心とした鋭い単打が多いことで、新チーム打線の特徴が初戦と同じく垣間見れた。小泉内海が外野フライで凡退する打席はあったものの、全体的にはタイムリーがどこからでも出る繋がる打線。ただ、初戦に続き三振は多く、更に上位校のスピード投手と対戦した時に対応できるかが若干未知数。度会と内海はしっかりと複数安打と複数打点を残しており安定性のある中軸を形成。むしろ5番に座る富田のほうがパワーを感じる。

試合全般で気になる点としては、初回のエラー他、ポロポロと落球するシーンが複数回あったこと。初回はサードの庄子がゴロを落球、悪送球で、本来はエラー2発で、更に内海も止められない送球ではなかった。次戦の横浜創学館以降は対戦レベルが上がるため、この手のエラー1つで敗退可能性もあるので改善したいところ。及川や松本から5点以上を取るのは困難なので、打線は10安打以上で6点。守備はノンエラーで5点以内に抑えて負けない野球、というのが2戦を終わってのチーム印象。

最後に、鶴嶺高校は初回に先制した奇襲や、先発投手で4番の藤澤のストレートはキレがよく、点差以上に横浜を苦しめていた。要所で細かいエラーはあったものの、外野のファインプレーなど見所もあり、観戦していて楽しい試合だった。

横浜の次戦は、神奈川工業に11-1でコールド勝ちした横浜創学館。毎年よいチームを作る同校は今年も破壊力のある打線を揃えてくる。先発は及川が想定されるが、強豪相手の投球は翌週想定される東海大相模戦を見据える意味でも注目される。


《関連記事:及川雅貴の秋初戦を分析》
https://yokohama-baseball.blogspot.com/2018/09/blog-post_33.html

《関連動画:横浜高校関係の動画》
https://goo.gl/enEJVi

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