9月16日(日)保土ヶ谷球場 (天候:曇り)
秋季大会の激戦ブロックは早くも強豪対決。毎年のように強打を誇る横浜創学館と対戦した横浜は、エース及川雅貴(2年)が3安打12奪三振の完封。小刻みに加点して7-0で快勝した。これでベスト8に勝ち上がり、東海大相模と相洋の勝者と翌週激突する。
横浜は初回から単打や相手の失策などを見逃さず、小刻みに得点を積み重ねてゆく新チームの特徴が出た攻撃にて試合の主導権を握った。完封した及川をノンエラーで援護して、セーフティリードを保ったまま危なげなく勝ち進んだ。創学館の先発左腕佐藤も、緩急を使った粘りの投球で粘っていたものの、1点が遠かった。
先発の及川は、ストレートとスライダーの2球種を中心に集中打は許さず、夏の地方大会や春季関東大会で散見された、突然制球を乱すシーンもなく、今日に関しては力で圧倒した。投球成績は以下のとおり。
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投球回:9
投球数:129
被安打:3
奪三振:12
四死球:2
自責点:0
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数字的には文句なし。課題としては、四球をノーアウトで安易に献上してることや、そのあとの暴投で自ら得点圏にランナーを回すピンチを生むシーン。そして、時にフルカウントまで持ち込み、バッターが四球狙いになるシーンも多く、勝負を急ぐ必要は全くないが、もう少しだけ早いカウントで仕留める安定感があると手が付けられない投手になるだろう。なお、今日の試合では強い当たりのピッチャーごろを軽やかにさばくシーンが何度かあり、フィールディングの良さが目立った。
打線は16安打と、初戦からとにかくヒットを積み重ねるチーム。三者凡退になることは殆どないので、たとえ無得点でも、常に責められてる感を相手に与えている感がある。ただ、今日のように神奈川のベスト8レベルのチームや投手を相手にした時、明らかにフライアウトが多く、チャンスで内野フライやファールフライで相手投手を助けてしまう点は、関東大会や全国クラスとの対戦では致命傷になる。このチームは強力打線でないのは、現時点では確かなので、チームバッティングでコツコツ加点する意識を忘れないで欲しい。そんな中、気分的には淡白な攻撃で終わりがちな最終回。投手交代の初球を見逃さずにバックスクリーンに叩き込んだ津田の本塁打は、極めて効果的な加点であったことは間違いない。甘い球はスタンドまで運べる野手がいることを結果として残せたのは大きい。
小泉と内海の経験を持つ2人は、大会を通じて三振の内容があまりよくない。今日の試合でも見逃しの三振で流れを止めるシーンがあり、横浜の1番と4番という脅威を与え切れていないので、凡退しても内容的にダメージをあたえるような打撃を期待したい。
さて、翌週は東海大相模との大一番の可能性が高く、1週間の休養と調整を積んだ及川を筆頭にベストメンバーでのガチンコ勝負が想定される。失点は最小限に、拙攻せずに接戦に持ち込んで守り勝つ野球を期待したい。
《関連記事:及川雅貴の秋初戦を分析》
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《関連動画:横浜高校関係の動画》
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